11. 「残酷だ、残酷だよ君は。僕の思いを無視するなんて。ちゃんと僕を見ててって言ったじゃないか。ねぇ、どうして僕を見ないの?ほら、僕の顔はそっちにないよ?こっち見てよ。ね?………ねぇって。………チッ。どうしてもいうことを聞かないつもりなんだね?……そう、そっちがその気なら僕にも考えがあるよ。これ、なーんだ?ふふっ。見えないかな?これは君の両親の写真だよ?こんな場所で縛られて………可哀そうだねぇ?…………え?僕は何もしてないよ?ただ怖いオジサン達が君の両親のところに行ったみたいだね?………さて、君はどうする?僕と一生添い遂げるって約束してくれたら、このオジサン達もどっかいくんじゃないかな?……そう!僕のこと愛してくれる!?良かった。君ならそう言ってくれると思ってたよ。……両親?あぁ、君の両親なら遠いところに仲良く二人で逝ってると思うよ?アハハハ!……これで、君は僕のものだ。
」
12. 「目に見えるものだけを求めてきた。目に見えないものは信用できないから。仲間だなんて信用できない。裏で何を思っているかわからないから。人を好きになんてならない。何が目的で近づいてくるのかわからないから。だから私は成績、実績、そしてこの薄っぺらい紙を求め続けた。何がいけない!?それが正義、ただ一つの真理だろ!何故私を非難する、否定する!貴様等が低能だからいけないんだ!私は何も悪くない、唯一信用できるものを手にして何が悪いんだ!そんな目で私を見るなぁぁぁ!」